2010年9月17日金曜日

Dusseldorf 3

ヨーロッパに出張の際は、後学のためにディーラー見学に行くことを常としています。

キャラバンの先進国で、ディーラーの展示品目、ディスプレイの方法、どのようなサービスを提供しているのか
また、手に入りにくい少量ロットのパーツを購入することも目的のひとつです。

今まで、イギリス、オランダ、ドイツ等で百件近くのディーラーを訪問しました。
同時に、アウトバーンをレンタカーで走行することで、日本との自動車文化の違い
車を利用した余暇生活について学ぶことも出来ます。

今回も、2日間で8件ほどのディーラーを見学してきました。

今回のレンタカーはこれです。



オベルのディーゼルでマニュアル、現在の日本ではありえないレンタカーですが
ほとんど毎回ディーセルのマニュアルです。
このクリーンディーゼル、日本でも少し増えてきましたが、ヨーロッパでは主流です。
煙も出ない、音も静か、パワーも十分、おまけに燃費が良く
たいてい15km/L位走ります。

ドイツのアウトバーン、世界的にも有名な速度無制限の道路。


コンクリードが厚いのか、非常に走りやすいです。
幹線道路は片側3車線、真ん中は120km位の速度、追い越し車線は150km以上、右側の走行車線は80~90kmで誰もが走行しています。

素晴らしいのはトラックが絶対に追い越し車線に来ません。


日本のように早い車と遅い車が混ざって、右側に行ったり左に行ったりする必要がないので
ストレスがなく走れます。


追い越し車線は150kmでも後に付かれて、思いっきりパッシングされます。
どんなやつかと思うと、紳士的な人だったり、女性だったりします。

しかし、キャラバンやトラックとなると非常に丁寧に運転しています。
規則を守るのがドイツ人らしさのようですが、なかなか面白いものがあります。



もちろんキャラバンをけん引中にスピードを出す人はほとんどいません。
100km以上で走行するキャラバンを私は見たことありません。
今回もたくさんのキャラバンを見ました。





ドイツより日本の方が生活のサービスははるかに上ですが、この高速道路と自動車文化は見習うべきものがあると私は思います。


ディラーの写真はあまり取れない。
当然と言えば当然だが、見知らぬ東洋人が来て写真をバシバシ取っていたら不愉快であろう。
たとえ許可を取っても同じことだ。

HobbyとDethleftsのディーラー



こちらはHymer専門ディーラー

マーケット規模が違うといってはそれまでだが、大変な展示台数です。
中には写真のように、アウトドアショップを展開している店もある。



途中、ライン川沿いに立つキャンプ場に立ち寄った。



平日でもかなりの人で賑わっている。


意外に通路が狭く、サイトも区切られているわけではない。
2軸のトレーラーだったら結構大変そうだ。
それでも皆さん上手にサイトに泊めてあります。
サイトは電源と水道があるだけだが、これで十分だ。



ゲートのある入り口に、受付時間が書いてあって夜は22:00までらしい、深夜到着の方は
ゲート右側に車を止めて、勝手に電気を使ってくれと書いてあった。

これなら日本のように途中でP泊しなくてすみそうだ。

うらやましいのはビアガーデン、夕方になるとオープンしもちろん食事も出来る。
もっともほとんどのキャンプ場が街中にあるので、歩いて地元のレストランに食事に行くことも可能だ。



やはりオーニングテントを使用しています。




こちらはもう一つ別のライン川沿いのキャンプサイト、こんな狭いところを下りていかなければならない。



中も何の変哲もないキャンプ場、遠くの山の上に城が見える。


トイレも、トレーラーの簡易型 それでも電気だけはサイトに配ってあります。
これで良いのだと思う。
わざわざ山を切り開いて、キャンプ場を作る必要もない。
町の中にあれば食事に行くのも、買い物に行くのも便利だ。
キャンプと言えば、バーベキューや山の中と言う発想はこちらにはない。

川沿いにあるビアガーデン、太陽の下、裸で昼まっからビールを飲んでいる人がいる。
何もしない贅沢とはこんなことなのだろう。



週末は、ケルンに泊まった。
ケルンと言えば世界遺産の大聖堂があり、たくさんの観光客で賑わうところ





夕方になって、人が集まっているところでケルンの地ビール、ケルッシュを飲んだ。



毎回ビールの話で申し訳ないが、このビールも少し苦味があってとてもうまい。


そういえばまだ、今回はドイツに来ていわゆるドイツ料理を食べていなかった。
散歩して見つけた典型的なドイツレストランに入った。
Brauhaus Sionという名前



何と日本語のメニューがあった。
アイスバインが巨大ポークと書いてある。


付け合せに、ザワーとポテトが付いてくる。
これで何と13ユーロ、1500円弱。連れの人と2人で食べた。
ちょっとグロテスクだが、肉が柔らかく、口の中でとろけるようだ。うまい。
しかし、一人では間違いなく食べきれない。日本人なら2人でちょうど良い。


夕方になると、ライン川添いにたくさんの人たちが集まってくる



東京で言えば、隅田川や荒川となるのかもしれないが、残念だがこのような光景は見られない。


ライン川をクルーズしながらのパーティ船もある。


パーティ船に乗るのを待つ長い行列。


子供は少ない、大人が皆思い思いに週末を楽しんでいる。
この週末の楽しみの延長にキャラバンライフというものがあるのだろう。



Nice weekend! と言葉が日本人にも普通になることを願ってやまない。